第2回総括管理士会・技術部会・安全衛生部会全体会議、合同意見交換会および総括管理士認証式が神戸市三宮国際ビルで開催されました。
日 時:令和7年3月6日(木) 12:15〜16:40
場 所:三宮国際ビル2階会議室(神戸市)
出席者:技術部会全体会議:48名、安全衛生部会全体会議:36名、
合同意見交換会および総括管理士認証式:86名
1.技術部会全体会議
石川技術部会長より技術部会の役割・組織・活動概要について説明がありました。引き続き、技術部会の各グループ代表および各チームリーダーから、それぞれのグループ、チーム活動の詳細な報告等、年間活動の成果が発表されました。
2.安全衛生部会全体会議
井上安全衛生部会長より安全衛生部会の組織・安全成績・活動概要について説明がありました。引き続き、安全衛生部会の各グループ代表から、それぞれのグループ活動の詳細な報告等、年間活動の成果が発表されました。
3.合同意見交換会
全体会議での各部会での発表後、技術部会、安全衛生部会および総括管理士会のメンバーなどが参加して合同意見交換会が行われました。
まず、技術部会長、安全衛生部会長および総括管理士会代表から挨拶および活動報告が行われました。
個別報告として技術部会から施設調査・関連団体グループの土屋代表から水処理部門およびごみ処理部門に関する日本環境衛生センターとの技術交流会について報告されました。
安全衛生部会から「わが社の安全衛生活動」と題して、会員会社2社の事業所で取組んでいる安全衛生活動が紹介されました。
「わが社の安全衛生活動について」
JFE環境テクノロジー(株)
QSE部安全衛生管理課
課長補佐
村上 拓馬 様
「わが社の安全衛生活動について」
東京エコサービス(株)
環境技術部 事業推進課
事業推進担当課長
吉田 幸弘 様
4.総括管理士認証式
今回認定されたのは、新規総括管理士11名、更新認定者30名で、今回の登録者を含めて総括管理士の総数は123名となりました。(部門別内訳は、ごみ焼却:94名、粗大・リサイクル:14名、汚泥再生・浸出水:15名)
新規総括管理士は2日間の認定研修会を受講したうえで厳しい論文審査、口述審査に合格して、1月の理事会で承認され、今回の認証式に至りました。
認証式では近藤会長より新総括管理士一人ひとりに、また更新認定者は代表者に認定証が手渡されました。その後、新総括管理士が自己紹介と抱負を述べた後、総括管理士会代表から、下記の講評がありました。
【川端総括管理士会代表の講評】
今年度新たに総括管理士として認定された11名の 皆さん、おめでとうございます。そして大変ご苦労様でございました。また、更新認定者30名の方が総括管理士の活動を続けて頂くことに大変嬉しく、また心強く思います。
新規申請者の論文内容について簡単に触れますと、運営管理者として日常努力されている顧客満足を追求する工夫や経験の内容、労働災害のヒヤリ・ハットの認知と撲滅に関する課題回答が具体的であり関心を持ったところです。至近の運営案件はDBO方式が主流となっています。これまで自治体が中心で事業者は運転管理のみといった一辺倒から、地域住民と一体となった安全、安心、そして安定運転を完全に達成する施設管理を要求されています。このような背景と状況から皆さんにとって重要課題と認識されていることが伺えました。皆さんが主張した考えと行動を肝に銘じ、しっかりと活動して頂きたいと思います。
最後になりますが、総括管理士の皆さまには、より一層の自社での指導、支援と当協会での益々のご活躍を強くお願い申し上げます。
新総括管理士の氏名・所属会社は以下の通りです。
第33期総括管理士(新規11名)
<ごみ焼却部門>
吉田 幸弘 : 東京エコサービス(株)
佐藤 康幸 : JFE環境サービス(株)
能登 哲也 : JFE環境サービス(株)
廣瀬 朗 : JFE環境サービス(株)
藤山 和久 : (株)タクマテクノス
中村 友哉 : カナデビア環境サービス(株)
水越 芳樹 : 川重環境エンジニアリング(株)
手塚 美延 : (株)川崎技研
松山 伸哉 : (株)日本管財環境サービス
<リサイクル部門>
横井 隆士 : 極東サービスエンジニアリング(株)
<汚泥再生部門>
今田 綾介 : 浅野アタカ(株)
更新認定者(15期、18期、21期、24期、27期および30期)合計30名
・ごみ焼却部門 (20名)
・リサイクル部門 (6名)
・汚泥再生部門 (4名)
【近藤会長の講評】
当協会の総括管理士には現場総合力の向上を担う運転維持管理のエキスパートとして、運転管理のスペシャリスト育成や、質の高い運転維持管理を提供するための指導者としての役割を担っていただくことを期待しております。
総括管理士の皆さんには当協会の活動が市民生活に与える影響が大きいことをあらためて感じて頂くと共に、この従業員の方々の先鋒として活躍され、各施設における安全・安心な運転維持管理の達成に尽力願いたいと思います。
さて、近年、施設運営の受託契約では複数年契約や長期包括契約あるいはDBO契約が増加しており、長期にわたる人材確保が必要になってきていることに対して、将来にわたって働き手不足が予想されています。各プラントメーカで、運転の自動化、AI化に力を入れていますが、取り扱うものが一般廃棄物である以上、全く人の手を介さないということはなかなか難しく、少ない人員で対応することが求められてくると思われます。このことからも、現場総合力を向上させ、運転維持管理のエキスパートを育成することが必要になります。
さらにプラント設備は高度化しており、これに対応した、より高度な操業技術が必要となってきています。また、脱炭素社会形成に向けた法改正、機能増強、防災拠点化等の社会ニーズの変化に対応するため、操業技術だけでなく、最新の社会情勢や情報を入手し、施設の設計思想とのマッチングを考えていく必要があります。総括管理士の皆さんは、これらについてもご理解頂き、地域や時代の多様な要請に積極的に応えるという当協会の事業目標達成にも注力頂きたいと思います。
今後とも会員会社皆様のお力をお借りして、総括管理士の活躍する場をこれまで以上に広げていくとともに、総括管理士の資格者を増やし、技術レベルを上げ社会に認められる資格としていきたいと思います。
<近藤会長の講評>