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総務部会 事業所視察研修会 開催される2025年1月16日




『維持管理事業所における外国人社員活用の事例学習』
往訪先:JFEアーバンリサイクル株式会社

昨今の日本における外国人の正社員採用の状況は、少しずつ改善されているものの、依然として課題が残っています。日本企業は労働力不足の影響やグローバル化の進展により、外国人労働者の採用を増やしていますが、特に正社員としての採用は限定的と言っても過言ではありません。

そこで(一社)環境衛生施設維持管理業協会(以下、環維協)総務部会においては、『維持管理事業所における外国人社員活用の事例学習』を今年度のテーマとして、令和6年11月に川崎市内にあるJFEアーバンリサイクル(株)を訪問いたしました。

同社は全国に45箇所(関東には12箇所)ある、家電4品目を対象としたリサイクルプラントの一つであり、1年に70万台以上、通算1600万台もの家電を処理しており、通常の家電4品目以外にも破損や汚損で再生が難しい災害廃棄物も含めて積極的に受け入れています。

2001年の会社設立時より外国人社員を積極的に採用している同社の社員数は140名(内40名が請負業者、25名が外国人労働者)で、出身国はブラジル、ペルー、アルゼンチン、フィリピン、ナイジェリア、バングラデシュ、ネパールと様々ですが、日本人社員と外国人社員との間には壁はないと武藤社長よりご説明を頂きました。

解体管理室の神田室長より、外国人の定着率は高く在籍中の外国人社員より人材を紹介したいという申し出は多く、現在も入社を希望する外国人の方は後を絶たないとの状況をお話し頂きました。

 採用時の基準については、日本語能力検定試験合格者といった基準がある訳ではなく、永住権を持つ方や日本人配偶者がいる方で安全に対する会話(コミュニケーション)ができることとしており、受け入れる現場でも案内標識や注意書きを日本語、スペイン語、ポルトガル語で作成する、日本語が堪能な外国人社員を通訳としてコミュニケーションを取る等といった工夫が見られました。

 また国籍や文化、習慣の違いといった多様性の受け入れだけでなく、曜日限定社員、時間限定社員といった様々な働き方にも柔軟に対応している姿勢が、結果的に定着率の高さに繋がっているのではないかと思われます。

最後に今回の視察研修会を受け入れて下さったJFEアーバンリサイクル(株)の皆様に心より感謝申し上げます。

視察研修会の詳細については、「環境施設マネジメントNo79」(2025年3月発刊予定)に掲載しますので、一読ください。


<現場風景>
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<掲示物>
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<見学風景>
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<集合写真>
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