令和6年8月23日、協会機関誌『環境施設マネジメント』の人気企画である「維持管理第一線/現場訪問記」の取材のため、大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科3年の大西航太さんが、大阪府の河内長野市衛生処理場を見学しました。
「維持管理第一線/現場訪問記」は、大学生が環境施設の維持管理の現場を訪れ、学生の視点から自由にレポートする企画です。
河内長野市衛生処理場は、河内長野市のし尿処理施設。膜分離高負荷脱窒素処理方式で市内のし尿・浄化槽汚泥を処理しています。
当日は施設の特徴についてお話を伺った後、実際に施設内を回り、受入貯留設備、主処理設備、高度処理設備、消毒設備、汚泥処理設備、脱臭設備を間近で見学させていただきました。同処理場では、下水道の普及などにより年々搬入量が減少するなかで試行錯誤を重ね、土日は運転休止に踏み切り、安全運転を続けています。また、トラブル事例をファイルにまとめるなど、日々の運転管理にも細やかな工夫が見られます。
自宅には下水道が通っており、浄化槽のことはほとんど知らなかったという大西さん。「実際にきれいになっていく処理水を見ながら説明していただき、わかりやすかった。トラブル対応の工夫が参考になった」と、手ごたえを感じていました。
【施設概要】
所在地: 大阪府河内長野市高向2092番地
竣工: 2001(平成13)年5月
処理方式:膜分離高負荷脱窒素処理方式
高度処理 膜分離+活性炭吸着
汚泥処理 遠心分離
消毒設備 紫外線滅菌
処理規模 36kL/d (平成25年改修後)
運転維持管理 月島ジェイテクノメンテサービス(株)
大西さんによる現場訪問記は、『環境施設マネジメント』79号(2025年3月発刊予定)に掲載します。