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令和6年度 技術部会施設見学研修会開催される2024年6月27日




環維協技術部会では先進技術あるいは特徴的な技術を取り入れた廃棄物処理施設の見学研修会を実施しており、「令和6年度技術部会施設見学研修会」を下記のとおり開催しました。
1. 開催日:令和6年6月7日(金)

2. 見学施設
 1) し尿処理施設
 住所:〒010-1601 秋田市向浜一丁目13番1号
 施設名:秋田市汚泥再生処理センター
 2) ごみ処理施設
 住所:〒019-2614 秋田市河辺豊成字虚空蔵大台滝1番地1
 施設名:秋田市総合環境センター溶融施設

3. 参加者数 
 1) し尿処理施設 27名
 2) ごみ処理施設 27名

4. 施設および研修概要
 1) 秋田市汚泥再生処理センター
 処理方式:固液分離・希釈放流方式 
 処理能力:175kL/日

【研修概要】
秋田市汚泥再生処理センターは、搬入される浄化槽汚泥やし尿を効率的に処理し汚泥を助燃剤化し、生成された助燃剤は秋田市総合環境センターに運ばれ燃焼効率を上げる為に使用されており、見事に秋田市内で資源の有効利用のサイクルが出来上がっていると感じました。

はじめに、2階事務所にてビデオとスライドにて施設概要のご説明していただき質疑応答の後に受入室、資源化設備、脱臭設備を見学させていただきました。
施設内は清掃が行き届いており衛生的な印象を持ちました。さらに施設内で臭気を感じることはなく、一番臭気が発生する受入室でも殆ど臭気を感じることはありませんでした。汚い物を扱う施設だからこそ衛生的にし、市民からの印象を良くするのも大切だと感じました。

<施設を説明していただきました敦賀技師> <汚泥脱水機を見学する参加者>
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 2) 秋田市総合環境センター溶融施設
 処理能力:460t/24Hr(230t×2炉)
 処理方式:シャフト炉式ガス化溶融炉
 発電能力:8,500kW

【研修概要】
秋田市総合環境センター溶融施設は、家庭ごみに加え、汚泥、リサイクルプラザから発生する残渣を溶融処理により再資源化可能な溶融物(スラグ・メタル)として最終処分量を極小化する施設で、平成14年3月に処理能力400t/d(200t×2炉)で竣工し、平成23年度に460t/dに能力増強工事が行われておりました。
溶融処理の過程で発生するエネルギーを熱・電力として回収し、場内熱利用及び売電を行い有効活用されておりました。また、秋田市総合環境センター内の一般廃棄物最終処分場跡地にはソーラー発電設備が設置されており、有効的な跡地利用がなされておりました。

<炉内を見学する参加者>
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5. おわりに
 今回、施設見学研修を開催させていた頂いた秋田市は、「住みたい田舎ベストランキング」の若者世代・単身者部門で2年連続全国1位、その他の部門でも上位にランキングする都市であり、駅前は緑の芝生に覆われた広場になっており初めて目にする空間でありました。

施説見学研修会では秋田市の2施設で直接見聞きし大変有意義な施設見学研修会となりました。本報告は協会誌「環境施設マネジメント」78号に掲載予定です。

<秋田市総合環境センター溶融施設にて集合写真>
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