令和6年3月14日、協会機関誌『環境施設マネジメント』の人気企画である「維持管理第一線/現場訪問記」の取材のため、大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科4年の合田旭さんが、静岡県浜松市の浜松市西部清掃工場を見学しました。
「維持管理第一線/現場訪問記」は、大学生が環境施設の維持管理の現場を訪れ、学生の視点から自由にレポートする企画です。
浜松市西部清掃工場は、浜松市の一般廃棄物処理施設。キルン式ガス化溶融炉で高効率の発電を実現しているほか、隣接する古橋廣之進記念浜松市総合水泳場「ToBiO」に電気と蒸気を供給しています。マテリアルリサイクルとしては、ミックスメタル、溶融スラグ、排ガスから回収して精製した精製塩を再生利用しています。施設内には環境啓発施設「えこはま」を併設しており、市内の環境啓発の拠点として日々活発な活動を展開しています。
当日は施設の特徴についてお話を伺った後、実際に施設内を回り、熱分解ドラムが稼働しているところなどを間近で見学させていただきました。
元々、プラスチックごみを食べたウミガメの動画がきっかけで環境問題に興味を持ったという合田さん。西部清掃工場の近くはアカウミガメの産卵地となっていると知り、当日、急遽篠原海岸のごみ拾いも体験させていただきました。
さらに「ToBiO」では館長に広い施設内をご案内いただき、水泳場のモニターで清掃工場の発電量などをリアルタイムで確認できる様子を見ることができました。
【施設概要】
所在地: 静岡県浜松市中央区篠原町26098-1
竣工: 2009(平成21)年1月31日
処理能力: 494.7t/d(164.9t/24h×3炉)
処理方式:キルン式ガス化溶融炉
発電機出力:9,600kW
合田さんによる現場訪問記は、『環境施設マネジメント』78号(2024年9月発刊予定)に掲載します。