令和5年9月19日、協会機関誌『環境施設マネジメント』の人気企画である「維持管理第一線/現場訪問記」の取材のため、大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科3年の桑本航平さんが、愛媛県今治市の今治市クリーンセンター(バリクリーン)を見学しました。
「維持管理第一線/現場訪問記」は、大学生が環境施設の維持管理の現場を訪れ、学生の視点から自由にレポートする企画です。
今治市クリーンセンターは、(1)廃棄物を安全かつ安定的に処理する施設、(2)地域を守り市民に親しまれる施設、(3)環境啓発・体験型学習及び情報発信ができる施設という、今治モデルを構築する3つの柱を体現するごみ処理施設。
廃棄物の適正処理のみならず、ごみの資源回収や、ごみ焼却熱を利用した高効率発電などを実施しています。
また、「フェーズ・フリー」という概念を取り入れており、非常時に地域の防災拠点としての機能を発揮するだけでなく、平常時から地域の人々に役立ち、親しまれる拠点となっています。
当日は施設の特徴についてビデオなどで学習した後、実際に施設内を見学させていただきました。
見学者ホールで自転車による発電や磁選機の模型を体験し、災害時の備蓄品がずらりと並ぶ倉庫や災害用マンホールトイレの設置場所などを見学。
蒸気復水器の巨大なプロペラで風に吹かれた後は、炉室内で焼却炉の炎を間近で観察しました。きれいに清掃されたプラットホームの様子にも驚く桑本さんでした。
【施設概要】
所在地:愛媛県今治市町谷甲394番地
竣工:平成30年3月31日
処理能力:可燃ごみ処理施設 174t/d(87t/d×2炉)
リサイクルセンター 41t/5h
桑本さんによる現場訪問記は、『環境施設マネジメント』77号(2024年3月発刊予定)に掲載します。